日記
赤いトウガラシ② S・H兵頭

 赤いトウガラシこと、ドカッティ「ムルチストラーダ」。英語で言うならマルチストリート、即ち「いろんな道」、と言うことですが、エンジンがやや気難しいのでもっぱら市内の舗装路専用で使っています。それでも、そのすばらしさの一端は味わうことができます。

 乗り始めて1.5ケ月ほどですが、意外だったのはこれに乗っていると知っている人にも、初対面の人にも声を掛けられることです。このバイクの前に乗っていたダーク色のBMWはいかにもおっさんバイク系のぼってりスタイルと音(乗ると穏やかで扱いやすい、南ドイツの田舎のおっさん風)には、7年間乗っていて話しかけてくる人は年に数人いるかいないか位でしたが、このドカはすでに10人以上には声を掛けられていると思います。また、その色と音量で振り向く運転者や歩行者は数知れずです。特にハイブリット車や電気自動車が主流になり、エンジン音に限れば徐々に無音化する路上において、時代に逆行する音量には眉をひそめる人もいるのは承知の上で(通りすぎる数秒間我慢してもらって)、内心ではこっそりと痛快感を感じています。

 その様な(肯定的な)お一人で、私の行きつけの歯医者の先生がいます。それまで大型バイク免許を取ろうか取るまいか友人に勧められて迷っていらしたらしいのですが、たまたま歯の治療に乗っていった私のドカを見て、「あのバイクは兵頭さんのですか。カッコいいですね。」と一目ぼれされたらしく、2週間後に再診の為又その歯科医院を訪れると、あの言葉は本気だったらしく、「兵頭さん、大型バイクの免許を取りに行きだしました。」「何に乗るのですか?」「ゆくゆくはドカッティに乗りたいですね。」と言われて、私の方がヘぇ~、と驚く様な事もつい最近ありました。不細工だと思っていたスタイルに背中を押される人は私だけではないんだ、と思ったものです。

 中々の町の人気者になった感のあるドカですが、爆音に不愉快と感じる方もいるのは確かだと思いますので、極力信号待ちでは手動でエンジンを切り、住宅街の中ではスロットルを開けないように、町の静寂さを壊さない気配りもしながら趣味と実益を兼ねもっぱら不動産業務に使用しております。 S・H兵頭 

 

 

 

投稿日:2017/06/25   投稿者:-