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人生でたまに有る事 S・H兵頭

 先月妻と車で長野方面に行ってきました。旅の主な目的は初夏の山岳リゾートへ行き、リフレッシュする事です。長野には色々な名山や山岳ビューポイントが沢山ありますが、我々が目指したのはその代表ともいえる北アルプスの穂高岳を望む上高地と乗鞍岳です。

 上高地は大学4年の夏、クラスメイトの4~5人と行ったきりで、おおよそ40年ぶりでした。当時は景色を楽しむとか、ましてや景色を見て感動するとかは興味の無いことでしたから、当時と風景が変わったかどうかと聞かれても、以前の記憶が薄く、正直わからないと言ったところです。では、なぜ登山もしない学生がこんな処に来たかと聞かれても、なぜか思い出せません。私自身はこの地名さえ当時は知りませんでした。たぶん友人の中に博識な奴でもいて、ちょっと行ってみよう、位の乗りだったのでしょう。しかし、今来てみますと、目の前の残雪が残る前穂高、西穂高、奥穂高や澄んだ川、新緑の森と、年を取る程に分かるこの上品さは、ここから上に登らなくても十分良くわかります。

 しかしそう言いながらも、ここから上に行く人が結構いたんです。それが昔の臭くてごつい山男と言ったイメージの人はおらず(そんな人はこんな代表的なスポットには来ないでしょうたぶん)、今はモンベルで揃えたようなカラフルな登山ウエアーやスパッツ、登山靴。それにピッケルまで持ったちょっと本格的な出で立ちのカップルや女性同士、それに外国人の多いことにはちょっとビックリしました。

 我々も登山靴だけは持参しましたので、半日ほどブラブラ平らなところを散策してその上品な景色を楽しみました。

 一方、乗鞍岳は自転車乗りの聖地(海の聖地はしまなみ海道、山の聖地はこちら。)として有名な山であります。ここはほとんど上までバスに乗り換えていけますが、一部まだ10m程の雪の壁が頂上付近にあるので、そこでストップでした。

 さて、旅行から帰り数日後、本屋にぶらりと入って何かいい本はないかと探していますと、文庫本売り場で「氷壁」の背表紙の標題に目が留まりました。当然井上靖著のその題名は昔から知っていましたが、読んだことはありませんでした。ぱらっとページをめくると穂高という文字が目に飛び込んできました。さらに上高地という文字も見つけました。あそこが舞台だったんだ。

 昨日この小説を読み終わりました。600ページ程の(60年程前に出版されたちょっと古い名作です。)山岳小説です。読んでいる最中は先日行った時に用意した上高地周辺の地図で、文中に出てくる地名や場所を確認しながら読み進めますと、臨場感も増していきます。話のパターンは今となってはちょっと古いと思いますが、それでも現代のお手軽小説などよりも十分に楽しめました。それも二重に。S・H兵頭

 

 

投稿日:2017/07/16   投稿者:-