私がバイクに乗り始めたのは18歳からで、28歳まで10年ほど乗りました。理由は東京での生活は電車と徒歩ばかりで、不便を感じていたからです。4万円で譲って貰った車も併せて持っていた時期もありましたが、維持費が高いのと、渋滞ばかりで面白味が実感できませんでしたので、車は続きませんでした。
次に私がバイクに跨ったのは、48歳のころ。松山では車もそこそこ走らせることができ、車を足にするとこちらの方が楽ちんなので、乗るのは車ばかりになり20年ほどはバイクなしの生活を送りました。その頃仕事で、バイク屋さんが移転先の土地を探しており、そのお店にちょこちょこ顔を出しているうちに、虫が騒ぎだしたというか、昔取った杵づかというやつで20年ぶりに乗り始めました。その頃の流行り言葉で「リターンライダー」と言うやつです。仕事にオフにと再び乗り出してから10年程になります。
バイクを乗ると、「幸せ」を感じます。寒かろうが暑かろうが、疲れていようが元気だろうが、常に軽い緊張状態にありますので、車の様な退屈さは微塵も感じません。バイクに乗れなくなることは自身の手足をもがれるが同然の様に感じる事もあります。ですから、運転中の事故が最も嫌なので、見通しが悪い所では絶対飛ばしませんし、交通法規特に安全確認は絶対です。(スピード違反切符は何度も貰っていますが、いわゆるネズミ捕りというのにひっかかるやつで、危険とは関係なく、自然にスピードの乗るところでやっているので、という言い訳)
今、幸せと言いました。これは女性言葉だと思いますので言い換えます。何故なら、結婚式の前に「幸せになります」と言うのは女性で、男性は「幸せにします」すなわち、使命や義務を感じるときに燃えて、頑張るものだからです。ここは、バイクに乗ると「喜び」と「楽しみ」を感じますに訂正でしょう。
では、男が使命感や義務感の為に頑張るのは、家族やお客様、それが見知らぬ人からであっても自身を認めらる。そのお返しからではないでしょうか。私はそう思います。
私は冬空の下、今日もバイクに乗ってお返しするために走っています。S・H