昨日のクリスマスイブは、我が家の猫の額ほどの庭に立つ不釣り合いに高くなった2本の樹木の剪定をしました。トウカエデとケヤキですが、その剪定方法は、家の二階のベランダから2m程の角材を2本それらの木々の又の部分に渡して、ベランダからその木の上部へと渡って行きます。私の恰好はと言いますと、頭にはバイク用のヘルメット、腰には自動車牽引用のロープを巻いて木の幹にくくり、地上5mからの転落に備えます。秋の間、きれいな紅葉を見せてくれていた木々の、落葉しきった所での新年を迎えるための散髪でした。
薪ストーブは11月後半から動かしています。山小屋に貯めた薪も3~4年物になり、簡単に着火するのでこのストーブを使い始めた頃に比べてとてもイージーになりました。ストーブの火を見ながらの一杯は、冬を楽しいものに変えてくれます。
その薪ストーブの煙が主な原因だった家のLDKと洗面所の壁紙のスス汚れは幾度も妻らが拭いてくれていましたが、それもそろそろ限界になり拭き跡が残るようになりましたので、先日白系の物に張り替えました。部屋がこんなに明かるく、広かったのかと家族全員気に入っています。
昨シーズンは一度も力を発揮することがなかった車のスタッドレスタイヤを、今年も履き替えました。やはり旅好きの私には必需品です。
さて、今朝河川敷でランニングをしていると、突然5mほど前の地上に斜め上空から小さな物体が音もなく降りてきました。私は当然それを見ていた訳ではなく、視覚にその図が飛び込んできたのです。次の瞬間、二回りほど大きい鳥が同じコースから飛来し先ほどの小さな物体めがけて翼を広げ、足をむき出しにして覆いかぶさりました。その時の物体も小さな翼を広げて最後の抵抗を試みようとしたようですが、大きい方はお構いなしにそれを鷲づかみにし私の横を通り越して地上低く飛び去り、あっという間に明けたばかりの東の木々の中に消えていきました。
その瞬間の光景は、野生の動物の世界にはクリスマスも正月もなく、日々生きるか死ぬかの戦いが日常として淡々と営まれている様を居合抜きの如く見せてくれました。緩んだ私の気持ちを一瞬で別世界へ連れていきました。 S・H兵頭