(ブラック)
プロフェッショナルの定義は個人各々で異なるでしょう。例えば、プロ野球なら先般のWBCに出場した選手は間違いなくプロと呼ばれることに違和感はないでしょう。もっと言えばイチローや昔の王・長嶋はプロ中のプロと呼ばれます。でも2軍選手はプロではないかと言うと、やはりプロ野球人でしょう。すなわち、ここで言うプロとは、野球の技術や成績、キャリヤではなく、単に「野球で給料をもらっている」という意味しかありません。
この「プロ」の乱発は何もスポーツ界だけの事ではなく、ちょっと思いつくままに書き出しても、プロの料理人、プロのミュージシャン音楽家、プロ棋士、プロの作家・画家等ボツボツあります。(どうも余芸で突出した技能を有して人々を楽しませて、それで食べている人の事を指すようです)
一方、私たちの仕事は不動産業に係わらず他の業界でもプロという名称は普通は付けません。(余芸ではなく、実業ですから当然です。アマチュアはいません。)しかし、ほんの例外的に「プロ」と呼ばれる経済人もいます。それはその分野で断トツに飛び抜けて技能に優れた人に対する単なる呼称ではなくて、名誉ある称号なのです。
私は中学でプロ野球選手になるという夢を諦めてからしばらくプロと言う言葉には無反応だったのですが、不動産業界に入ってからは、この道を極めようと言う強い思い(と言うか、危機感だったように思う)から業界最難関の資格である不動産鑑定士をまずは目指したのですが、(これにより、現場と理屈の両面で学べると思いました)これは見事に落ち続けましたが、今振り返るとこの時の努力は無駄では無かったのかなと思います。実際、人生で最も勉強をした30歳台で、受験には役立たなかったけれど、あの時の知識は今も私の血肉に染み込んでいます。
負け惜しみも多分に入っていますが、「プロ」は私の憧れる呼称です。
*取り合えず説明しておきます。プロ=玄人(クロウト)=黒帯=ブラック ちょっとこじ付け気味でした。 S・H兵頭