(シルバー)
色シリーズも今回で7色目。
昨日、地元の町内会の春祭りが執り行われ、今季から役員に復帰した私も出席致しました。祭りと言いましても、夏祭りや秋祭りの様な活発で派手な催し物があるわけではありません。神主さんをお呼びして、神事をとりおこない、あとは「なりわい」と称する飲み会です。これは、昔この辺りが一面田んぼだった頃の名残で、田植え前の豊作を祈った神事に由来するものと言うことです。今ではこの地区に田んぼなどほとんど見られなくなりましたが、代わって増えたのがシルバー世代。この出席者もどうも60歳前の私が最低年齢者の様子で、70歳台で現役一人前、80歳台で監査役。中学、高校時代は1年違えば地獄と天国の如し、でしたが、それが今は10歳飛ばしで、なおかつ皆さん和気あいあいの雰囲気です。日頃は挨拶程度しか交わさない、地域の先輩方と酒を交えてああでもない、こうでもないと話をすつのは、時にはいいもんです。
シルバーでもう一つ。
7年、3.5万キロ乗った、バイク(シルバーのBMWR850R 22年落ち)が先日、役目を終え、引き取られていきました。今後は、途上国で第三の人生を送るようです。まだまだ十分に実用に耐えますので、次の乗り手にもきっと気に入って貰えるはずです。
私は散々悩みました。手元に置いておくべきか、否か。それほど愛着があったバイクでした。大型バイクの面白さを教えてくれたのも、1日1000キロ走行を3日連続でも楽々こなせる事もこのバイクに乗ったのがきっかけでした。しかし、最後の決め手は、「古いものに囚われていれば、新しいものは入らない」この言葉が頭に浮かんだ事でした。まだ、一つに固執する年でもないし、色々味わいたいと思い、止む無く手放すことになりました。いや、シルバーに成らないために、手放さなければならないと考え始めたのです。
それで、手に入れたのは3月20日分の当欄でさわりだけ書いた「赤いドカッティ」です。S・H兵頭