昨日、MLBの定期戦は終了し、これがらが地区優勝シリーズ、リーグ優勝シリーズ、そしてワールドシリーズと最大19戦(ないしは2位~3位のチームが最後まで行くとしたら20戦)の頂上を目指す戦いが始まります。MLBファンとして興味の尽きないところですが、今シーズンは日本人プレーヤーの活躍がちょっとパッとしませんでした。ダルビッシュや田中も好不調の波が大きく、好調時は物凄いピッチングを見せる代わりに不調時には滅多打ちにあいます。ほどほどが少なかったようです。チームとしたら投げてみないと分からないPよりも、安定性のあるPの方がたぶん、否当然重宝するでしょう。同じ防御率3.5でも振れ幅の大小で成熟度の有無がわかれます。これが、片や年棒3億円と片や10億円との差にもなります。
前田も去年よりも成績を落としましたが、去年の入団時にはメジャーでは通用しないだろう(ケガのリスクも含めて)という一部専門家の憶測を昨年見事打ち破り、今年も去年程ではないですがそこそこ投げましたので、来年以降は3~4番手ですがローテーションPとして活躍すると思います。
以前は10人以上いた日本人メジャーリーガ―ですが、さびしいことに後はレギュラー野手として青木、第四の外野手としてイチロー、近年の中でも最も調子悪かった上原と田沢の計7人しかいませんでした(岩隈はケガで1年休み)。
もっともっと来て欲しいのですが、そうです5人分位の話題を集めて来年は大谷がやって来ます。メジャーでもPではトップクラス(ダル以上)、Bでも中堅クラス(松井以上)の実力があると私は思いますので、是非とも二刀流を貫いて貰いたいと思いまが、まだ23歳と若く巨大なダイヤモンドの原石を上手く磨けるか否かは入団するチームにもよるでしょう。しかし間違いなく日本でプレーするよりもさらに強烈な個性やパワー、テクニックで彼自身磨かれるものと思います。
話は変りますが、ワシントンナショナルズのターナー遊撃手。以前このブログで松山坊ちゃんスタジアムでの日米大学野球の観戦時に見たその超人的なプレー(内野ゴロでの一塁までの走塁や盗塁、ショートの守備等特大ホームランを打つまでもなく、一人だけ別次元の運動神経を持つ別の動物、例えばオリンピックの100m決勝にチーターが1匹混じって3.9秒で走り抜けた感じ)。3年目の今年は少し伸び悩んだ感じでしたが(彼の潜在能力からして、期待値が高い)今後も見守りたい選手です。
さて、MLBでは10月に活躍することが最も大事だと言われます(松井とイチローの差はこれでしょう。松井は間違いなくミスターオクトーバーでした。)。シーズン中はパッとしなかったけど、照準は10月に合わせていたんだ!と本場のファンに言われますように、上記3人のPには頑張ってもらいたいと期待しています。 S・H兵頭