10月後半に同業者団体とフィリピンのセブ島へ3泊4日の研修旅行に出かけました。現地の賃貸住宅やリゾート用分譲マンション、リゾート用分譲ホテルの視察が主目的です。セブ島と言えば太平洋に浮かぶ白い浜辺にヤシの木が程よく並んだきれいな島でマリンスポーツとオーシャンビューが観光資源の南の楽園というイメージがありました。最近でこそ隣のミンダナオ島でIS(イスラミックステーツ)のテロで日本人も5~6人が射殺されるなどの事件がありましたが、旅行に発つ10日ほど前にそのリーダーも殺害されたと言うニュースが日本でも流れましたが。
しかし、イメージとはだいぶ違っていました。まず街がでかい。高いビルも多し、車、バイクの多さ(買ってから一度も洗車したことがないような車ばかり。街中スモックというよりもホコリで真っ白)。何よりも人(特に若い人)がめちゃくちゃ多い。人口は100万人で周囲はジャングルも多いからシティの人口密度は凄いものがあります。ちなみに首都のマニラはさらに人が溢れていて汚く危ないらしいです。
年寄りばかりで街はキレイ、合言葉は安全・安心第一の日本とは正反対で、とても若くて(国民の平均年齢が23歳だと)、だいぶ汚れていて、ちょっと危なくて、大変バイタリティーに溢れた魅力的な街でした。勿論、ちょっと足を伸ばせばイメージ通りの風景に会えるとは思いますが、今回は観れませんでした。しかし、こんな年寄りだらけの島から5時間向こうには別世界があるとは、小さな地球を感じたものでした。
さて、私たちが視たのは主に日本人対象の物件でしたが、仕様は現地仕様ですので、賃貸にしろ分譲にしろ日本国内のものとはだいぶ違います。現地の物価は日本の1/10程度ですが、家賃は日本程度、否松山の相場よりも高いもので、これは完全に日本人が設定した日本人の留学生向けのサブリース物件でしょう。(そこまでの説明はありませんでしたが。)
私は行くまで知りませんでしたが、セブ島は今日本からの語学留学が大変盛んになっているとのこと。いままではオーストラリアやニュージーランド、カナダ、アメリカがメインでしたが、距離の近さ、物価の安さ、フィリピンは皆さん英語が話せる、それもキレイな英語が、それにマニラよりも安全、と言う理由でこの地が選ばれているようです。次回へ続く。S・H兵頭