大谷が「エンゼルス」に決まりました。想定外の事が次々に起こり、最後がこれまたダークホース的なエンゼルスでした。
まず、今までの想定外(普通でないこと)を列挙しますと、高校3年次の160km/h、それでいて甲子園1回戦負け、高校3年次のドラフト拒否で大リーグ志望から一転日本ハムファイターズへ、NPB初の本格的二刀流、日本記録の165km/h、規格外のホームラン飛距離、そして今回のメジャー移籍騒動でのエンゼルス指名。(以上私が知っているだけの情報ですが)何から何まで想定できないこの男。
私はダルビッシュや田中よりもずっと規格外のことをやると思っています。彼ら二人からは規格外とか想定外とかの言葉は出てきません。二人とも高校時代から知っています(新聞、テレビ、ネットで)が、原点を高校時代に求めてもそんなにぶれずに右肩上がりで現在(順調にメジャーのエース級)があると思います。一方、大谷の場合はどこまで行くのか、どんな記録を出すのか。
そんな彼の内面を想像するのに、抜群の運動神経同様のすごい意志力を感じます。それは今回のメジャーの選定以前はそのような事は考えもしなかったのですが、選定の経緯やエンゼルス決定の記者会見を見て、その共通項が見つかりました。今までの想定外の事は全て彼の想定の内なのかもしれない。彼のけた外れの意志力、王貞治やイチローに通じる物を感じます。
想定外の男の来シーズン1年目(24歳)の成績と5年目(29歳)を予想してみます。(念のために、スポーツ記事とかは一切参考にしていません)
1年目 ピッチャー
24試合 140イニング(規定投球回数に足らず) 10勝4敗 防御率3.3 奪三振160
被安打120 四死球40
バッター
100試合 360打席 330打数 100安打 打率3.00 HR16本 打点50
出塁率3.50 長打率5.50 OPS9.00
5年目 ピッチャー
26試合 165イニング(規定投球回数足りる) 15勝5負 防御率2.6 奪三振
195 被安打135 四死球30 ⇒サイヤング賞
バッター
110試合 400打席 330打数 打率3.30 HR30 打点100 出塁率4.2
長打率6.5 OPS10.7 ⇒シルバースラッガー賞
リーグMVP
以上、1年目は一流止まりですが、5年目は投打とも超一流の域です。彼を王やイチローと並べたのはこの一流~超一流の記録を継続できる意志の力があると思ったからです。
さて、この予想がどれだけ裏切られるのか、それも楽しみです。 S・H兵頭