私は楽しいことが好きである。楽しいことしかしたくない。しかし、それをするために、つまらないことも、苦手な事も、ある程度否、むしろ積極的にするように心掛けている。それらから逃げ腰にならないのが上手くやれるコツだと思うからである。
第一、例えば自分の好きな物だけしか食べなければ、健康寿命は縮む事はもう分かりきっているので、嫌いなものもマズいものも併せて食べる。それらはその内慣れて、その隠れた旨味も分かってきて、むしろ好物になる場合も多々ある。又、人生を楽しむための滋養となる事が分かっているので、敬遠しがちな体を使う運動や頭が痛くなる勉強もやったりする。
私が乗るバイクや車は今は古いドイツとイタリア製である。初めは当然日本車からスタートしたが、当時こんなものだろうと思っていて移動手段にしか考えておらずバイクにも車にもそれほど魅力を感じなかった時、偶然安い中古のBMWのバイクを買ってから私のカーライフは変った。目からウロコとはこの事だろう。それ以来今の状態が続いている。人の命が重たい、言い方を変えれば、あちらの人は人生の楽しみを大事にするように思う。プライベートを大事にするように思う。そんな考え方が創り出す物にも投影されている様に思う。そんな事かなと思う。結局私の感性にも合うと。
映画でもそう。音楽もそう。野球も、小説も。洋画はどんなB級映画でも人を楽しませようとしている。日本の様に内輪うけを狙うことはあり得ない。私の趣味のこれらの物は大体そうである。
人生の選択の問題か。否感性の問題か。何を一番に考えるか。否そんな順序など考えずに、日々を坦々と過ごすことに幸せを感じる人もいるだろう。家族の顔を見る、孫をあやす。そんな何気ない暮らしの中に楽しみを見出す人もいるだろう。
人それぞれ。