秋の紅葉を見に上信越方面へ行ってきた。今年の最後のバイクでの遠出になるだろうと、妻とのタンデムで出かけた。2000kmの行程になったが、妻の数十回の居眠り(私のヘルメットに妻のヘルメットがコツンコツンと当たるので分かる)を起こす為に後ろに乗る妻の足を叩くくらいで、それ以外ヒヤリとすることもなく楽しんで来られた。
一日目は群馬の榛名湖周辺と榛名神社それに谷川岳に行く。榛名は宿泊するキャンピングカーに近いにも係わらずまだ行ってなかったから選んだだけだったが、その奇岩と社の組み合わせは私が沢山見た神社仏閣の中でも珍しい光景で一度は見る価値はあると思う。
谷川岳は日本100名山の一つで、実際ここに登頂するのではなく、その御姿を正面で眺められる天神平までロープウェイで行くものである。天神平から往復5時間程度なので朝から言っておれば登頂できたのだけれど午後2時ごろ天神平着だったので眺めるだけにする。この山は世界で最も遭難者の多い山で有名らしく、「冬の谷川岳の○○○○で遭難」というフレーズを昔はよくテレビや新聞で見聞きした事を思い出した。水上温泉泊。
二日目は新潟の苗場スキー場と田代スキー場の間に掛かる「ゴンドラドラ」と言うスキー用のゴンドラで、5kmの山と谷の間を空中から紅葉を見る。上からの紅葉も新鮮でそれはそれでよかったが、私はむしろそこまで行くのに通った上州と越後の県境の国道17号線三国街道沿いの谷の下から上まで超ワイド画面で魅せる、赤・黄・朱に染まる大自然の何気ないけど圧巻の紅葉には心からビックリした。いや素晴らしかった。妻も同意見である。これも車ではなく、前後上下左右360度がフリーで見られるバイク旅の真骨頂であろう。軽井沢泊。
雨天も覚悟していたが、天候にも恵まれ良い旅をした。ただ、長距離ドライブは神経を張るので、前日から帰宅後2日目あたりまでは血圧は上がったまま下がらず、心臓のアイドリングは高め維持の状態が続く。妻の度胸が羨ましい。