シンボルツリーが薪に 兵頭 | 松山市周辺の不動産をお探しなら株式会社青い国不動産にお任せ下さい。

株式会社青い国不動産

営業時間AM9:00~PM6:00定休日日曜日

シンボルツリーが薪に 兵頭

 昨日の休み、梅雨空の下の小雨降る中で私は家の周りの片付けをやった。主に一週間前に切り倒した10mほどの大木に成長した我が家のシンボルツリーとも言えるケヤキを電動と手動ノコで、薪のサイズ(30~40cm)に切り分ける作業である。

 このケヤキは今の家の新築時(20年前)に庭先に植え直したもので、元々は古家の敷地に高さ2m位の若木の時に植えていたものであるので、我が家の庭には通算25年ほど居たことになる。当時、登山にハマっていた私は猫の額ほどの庭とも言えないスペースに山の風景を作りたく、窓からの眺めを期待して植えた。

 これだけ長く居ると色々な事があった。春は柔らかい新緑で魅せてくれ、夏の朝は蝉の集会所の様になりながら木陰を作ってくれた。秋は葉が散る前に素晴らしい黄葉を見せてくれた(この黄葉を見るのが私の秋の楽しみの一つだった)。子供が小さい時には、木登りや枝からロープを垂らして木の上に基地を作ったりもした。こんな思い出だけではなく、落ち葉の掃除の事で夫婦げんかの種を毎年作ってくれたりもした。

 ケヤキには悪いこともした。1.5m程隣に唐カエデを植えたのだ。名から分かるように繁殖力が強く、アッと言う間にケヤキの高さを追い抜き、幹も大きさも上回った。そのころからか、ケヤキの枝の張り方がおかしくなってきた。至る所から枝が出たり、曲がったりと木の形もおかしくなってきた。黄葉も色づきが悪くなった。そして、このあたりが限界だと思うに至ったのであった。

 倒木するに当たっては、長梯子を掛けて幹の又に足を掛けながら、10m程の幹や枝を2mづつ程に上から切り落とし、最後に地面から出ている幹の太さは直径30cmほどになっていた。

 昨日直径30~40cmに切り分けたケヤキは、次回ストーブの口から入る大きさに斧で割り、来年の冬まで1年半ほど乾燥させて薪ストーブの燃料とする。この薪は冬の1週間程家族を温めてくれるだろう。そして、私には炉の中で燃えるケヤキが、25年間の思い出一つ一つを蘇らせるだろう。

投稿日:2019/07/22   投稿者:-
過去の投稿