私が日々心掛けていることは、「疲れたけれど、面白かった」で一日終わることである。昼間に全力を出し尽くし、夜に布団に入るや否やバタンキューで気を失うがごとく眠りに落ちる直前にこの様に思えれば良い一日だったと言うことだ。そして翌朝は前日の疲れもすっかり取れて朝日と共に起きだし行動始める。何歳になろうが、何処へ行こうが、これが私の理想の生活パターンである。
現在、大体このパターンで毎日を送れている。このパターンで暮らせるために、食事・運動・睡眠・健康に気を使っている。高めの血圧を下げるために、無理の効く体を維持するために、等の対処法でこれらに気を付けたりするのも、「疲れたけれど、面白かった。」で一日を終えるためである。
これはあの世へ逝く時にも言えるように心掛けたいものである。「疲れたけれど、面白かった」と。
さて、先日の日曜日はたまたま梅雨の中休みで、松山地方は雨が上がっていた。路面もそれほど濡れていなかったので、バイクで高知県境の山並みや谷間、高速道路と走り回った。今年になってコロナによりバイクで遠出をしていないので、うっ憤ばらしである。
このバイクは馬鹿みたいに不格好で派手な音、振動は大きいけど、反面上質な各部位の質感、素直で軽いハンドリング、高いシート高でのコーナーリングの楽しさと安定感、外見と音からは想像が出来ない乗り心地の良さ、燃費の良さ、故障の無さ、そして何より気持ちを高揚させてくれる加速感と迫力ある音、そうこれが私のベストバイクである。人に例えると、外見は派手で不格好だが、誠実で優しく、楽しい、怒ったらちょっと怖い人と言ったところだろう。四輪車はまだマイベストには行きついていないが、バイクはこれ以上の相性の良いものは出てこないだろう。
ドゥカティ「ムルチストラーダ1000DS」の話になると年甲斐もなく愛情が溢れ出てくる表現になるのだが、兎に角この日は、疲れたけど面白かった一日だった。兵頭