シンガポールはなにせ狭い国土(松山の1.7倍の面積)ですから、この国内での観光スポットは限られているようです。今回もマーライオン、ナイトサファリ(夜間動物園)、セントレーサ島(水族館や市内一望できるタワーj等)、人力カーでの夜の市内巡り等で、幾つかは20年前に行ったものでしたので、オプションになっているものはキャンセルしました。ただ20年前に無かったものがカジノです。前年旅行のラスベガスの規模とにぎわいには遠く及びませんが、それでも大きな建物で多くの人がルーレットやトランプに興じていました。こちらはギャンブルには全く興味がありませんから、カジノの周りに無数と言っていいほど林立する有名ブランド品の店をジャストウィンドウショッピング。
あと食事ですが、中華系の人達が多数を占めますので、旅行中の食事はほぼ中華料理。むかし上海で食べたえっと言って落胆した中華に比べ、ぐんと日本人好みの味になっていました。店員の愛想も良く、お互い片言の英語とジェスチャーで意思表示出来ていたようです。やはり中国本土よりも、東南アジアの人の方が柔らかく日本人には接しやすいようです。
気になった点ですが、上海に行ったとき早朝の散歩をしているとまだ薄暗い6時台と言うのにもう道路工事をやっていたのですが、やっている人たちの顔を見ると、いわゆる中国人(漢民族)の顔ではなくて、周辺の少数民族の顔をしていました。その時、中国人妻がいる知り合いの人が誇らしく言っていた「漢民族は汚い肉体労働はしない」と言う言葉です。シンガポールでも同じでした。工事現場で働いている人たちは明らかに中国人の顔ではなく、ここではもっと貧しいマレーシアから出稼ぎで来る人達じゃないかと思います。単一民族の日本では工事現場でも大会社の社長でも顔だけなら見分けがつきませんが、ここらへんが行ってみないと分からない所です。
シンガポールはその地理的特徴から海上交通の要衝であり、北極海周りの海運がもっと発達でもしない限り、その富の源泉も今後もそれは変わらないと思いますが、再訪まで緑の多さを失わないでほしいと思います。
PS 海外でいつも感じる、もっと英語が話せならなぁ、はここ国では感じませんでした。S・H