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自然の風を求めて.3

 最近よく私にとっての車とは何か、乗ることはどういう事なのか、という事を考えていた。

 私は十数年前にリターンライダーとなってからは、車はバイクの補助的なものになった。私が車に乗るのは、大きな物や人を乗せる為か、雨雪の為か、バイクに乗り疲れた時かのいずれかだった。車に希望は託さなかった。そのころは、バイク2万キロ、車1万キロの年間走行距離だった。

 5年ほど前にこう思った。車もバイク並みの楽しさを味わえないものだろうか。それからその様な車を買って、楽しさを求めて色々な所を走った。スピードを出し峠道のカーブも攻めて走った。遅い車はどんどん抜き去った。それはそれで以前乗っていたハイブリッドカーに比べたら良かったのだが、それでもそれ以上バイクに近づこうとしたら、さらに市街地でもスピードを上げ、峠道のコーナーでも攻め立てないと、無理だという事に気が付いた。それには他人を事故に巻き込むリスクを覚悟で峠道専用仕様の車を買うか、一桁上の高い車を買うかであろうが、多分それでもバイクには並びはしないだろう。否、それらの車は益々高速でもコーナーでも安定性を増して、私が思っている方向と違った方へ行ってしまうだろう。

 余談だが、最近の車は自動運転だの自動ブレーキだの、よく効くブレーキ、エコでパワーのあるエンジン、衝突安全性や乗り心地向上等で益々大きく重くなっている。本当の意味でのエコでも高い安全性がある訳でもないのではないだろうか。間違いないのは、あなた任せの技術に囲まれて、自分の頭で考えることを止めることを強いられることである。荒野を目指す私にとってそれは、命に係わることなので、その部分は大事にしたい処である。

 本題に戻るが、この様に車に希望を託したが限界を超えられず、私にとって車とは何かと冒頭の問い掛けを自問していたのである。そして、行きついた結論が、ディーラーのショーウィンドウ越しの姿に一目惚れした古くて真っ赤なオープンカーだった。スピードもコーナーリングも放棄したような、以前の方向とは真逆の車である。

 ある天気の良い休日、松山の郊外の国道で信号待ちをしていた。以前なら、信号機ははやる気持ちを邪魔する障害物の何物でもなかった。しかし、その時に乗っていたオープンカーから空を見上げていたら、このまましばらく信号待ちしていても悪くはないなと思った。私の選択に間違いは無かった気がした。兵頭


投稿日:2020/10/29   投稿者:-