4ケ月程の受験勉強が終わった。8月に当ブログで予告した賃貸不動産経営管理士の試験である。
ブログを書いた時点は、勉強を初めて1ケ月程経った時期だと思うが、今読み返すと過去の実務における復習だの整理だのと、余裕のある書き振り、今風に言うと上から目線になっている。実際、その時点で過去問をやっても7割位は正解を取っていたので、そのような書き様になったのだろう。勉強態度にしても、時間は1日2~3時間は予定の通りだが、朝も夜も寝床の上でリラックスしてのものだった。
そうやって2ケ月が過ぎ、残り2ケ月を切るころになると、テキストは断片的には見るものの、そのつながりや内容を良く理解していないのに気付いた。クイズの要領で過去問だけを幾らやっても、それでパーフェクトを取っても、それはテスト範囲の内容を網羅したものでは無いことに遅ればせながら気づいたのだ。尻に火がついた状態であることにその辺りで気付いたのだった。
それからは姿勢も気持ちも改め、普通に机の前に座り、過去問をやらずテキストの読み込みだけをやって行っていった。やはりと言うか当然に知らないことや、新しい問題・疑問がどんどん出てきて、それを一つづつ知っている知識と絡めて理解していき、かつその問題の位置づけを全体での俯瞰で理解するようにした。完全とは言えないが、470ページのテキスト一冊の8割程度は出来たと思う。
ところで、私が受験を思い立ったのは、8月のブログには書いていないが、自分の記憶力を確認したかった事も大きい。人の名前は昔から覚えるのは苦手だったが、最近はさらに酷くなった。夫婦そろって「えーっと。えーっと。」と常に言っている。物忘れも多くなった。特に鍵の締め忘れ、その他もろもろ忘れを夫婦で「なにやってんの。なにやってんだ。」の応酬になる日々である。間違いなく瞬発的な記憶力は衰えている。
では、日常生活での頼りない記憶力は実際の試験にどれほど影響するのか。昨日の試験問題を持ち帰り、ネットの解答と照らし合わせていたところ、この影響が確実に出ている事が判明した。試験の問いは「間違いを答えよ」とあるのに私の解答は「正しい方」を答えている。確実に分かっている問題なのにである。こんなことは今までの試験(20数年前まで)では記憶に無い。多分、答案を書くときに何かアナウンスがあるとか、試験官が横切るとか、そんなことで間違ったのではないか、と推測する。でもこのようなケアレスミスは1問だけで助かった。
試験では集中が切れる時に影響があることが分かったが、勉強期間ではどうだろう。これも確実に有るだろう。しかし、これには対処方法があると思う。昔より時間を掛けることである。幸い根気は昔より強くなり、経験が増した分、知ってる事と関連付けて理解出来るからある。一夜漬けの丸暗記はダメになった分、腰を落ち着けてじっくり取り組む(特に興味がある分野)事は余り苦にならなくなった。
細かい事になるが、今年の試験問題は去年までの問題よりも確実に難易度は上がっていると感じた。私も答案用紙に書き込んだ、各設問ごとの枝問の頭の数字にしるす〇△×のうち、明らかに〇か×かだけの答案は少なくて、必ず△(決めかねる)が入っているのである。知識のあやふやさがそもそもの原因ではあるが、受験範囲の細部まで問われた印象である。過去問を完璧に出来ても7割取れなかっただろう。
さて、ネットでの解答例で自己採点した私の点は8割を超えているので、1月の合否発表は大丈夫だと思う。
又、ちょっと欲が出て、記憶力と集中力維持を兼ねて何かの試験に挑戦しても良いかな、(準備が年単位でかかるものでは無くて)とも思っている。兵頭