私は二輪、四輪、スキー、自転車とスピードを伴うものを楽しんできた。しかし、これらにはその楽しみを得るための代償が必要であった。二輪は夏の暑さ、冬の寒さに対する耐力、転倒の恐怖。四輪は初期コストとランニングコストの高さや事故のリスク、スキーや自転車は体力的苦痛、遠距離移動等である。そして楽しみはその対価として与えられると思っていた。その対価が高ければ高いほどその楽しみは比例して増大すると思っていたのである。しかし、私はオープンカーに乗ってみて、その楽しみと対価との新しい関係を発見した。
私は冬の休日、私が名付けた「愛媛のニュルブルクリンク」こと、砥部~内子の県道をオープンカーで軽快に飛ばした。行先は実家で、家業の農業の手伝いをするのである。農業の方は今年最後の作業となり、稲刈り後の最初のトラクターでの田起こしである。母親も85才になり、意欲はあるものの体がほぼ動かなくなっているので、機械ごとはみな私がやるのである。母はあと何年やれるか分からない。
さて、オープンカーにおける楽しみと対価との新しい関係であるが、この寒空の下での行き返りのドライブでこの種類の車の真価としてそれがはっきりしてきた。「走る掘りごたつ」「空飛ぶ露天風呂」という比喩的表現がピッタリでなのである。バイクのような完璧な防寒をしても体の真は凍える感覚やスキーのようなリフト移動での不自由な時間的拘束や足腰がパンパンになる疲労感と言う負の感覚は無いのにそれらに比類するプラスの感覚「気分のよさ」が味わえる。「気分の良さ」が味わえるのは私のやっているものではこれが唯一である。そこで私の口からでたのがタイトルの言葉である。「これは反則だろ!」(勿論、四輪と同じ代償は必要である)
今年の営業は12/28の午前中までです。まさに激動の年の暮れ、染入るような不景気感を感じていますが、お変わりはありませんでしたでしょうか。年内は大変お世話になりました。弊社および弊社の関係者は無事に年越しできそうです。
年初は1/4から営業開始しますので、本年同様宜しくお願い致します。兵頭