子供の夢を壊さないで S・H
私にとってのホームランバッターは王貞治である。田淵でも松井でも柳田でもない。ましてや清原などではない。 今、その清原の身辺が騒々しい。
何をやったか特に興味はないが、私は彼がPL学園1年時に甲子園で、当時無敵だった徳島の池田高校を決勝だか準決勝だかに破った時には凄い1年生が出来てたものだと記憶している。そのちょっとぎこちなく、ちょっと遅れ気味で振り切らないハーフスピードのバットから打たれた打球はセンターからライト方向へふらふらと伸びてスタンドへ入る。プロの目からは違うのであろうが、私はその力感のないスイングに全く魅力を感じなかった。彼がプロに入ってからも時々スポーツニュースで見る程度であるが、そのバッテングホームと打球の方向は変わらなかった。変わったのは、いつもイライラしてしかめっ面で打席に立つ彼の姿であった。
それ以上に彼に対しての印象はないが、この様な事件があると必ず出るコメントがある。それは「子供の夢を壊す」と言う文句である。これは明らかな間違いであろう。元選手であれば彼を知らない子供も多いだろうし、第一子供をだしに使う発想が大人げない。それを言うなら「当時子供だった今はおじさんの夢を壊さないで」でしょう。実際、王やイチロー(彼は別の意味でおじさんの星)が同様のニュースになれば、私にとっては夢が壊された思いになります。S・H
投稿日:2016/02/07 投稿者:-