これは巷で言う処の「整う」だろうか!?。
ある日曜日の午後、しばらく行って無かった「木乃香温泉」に行った。ここ何週かは泉質の良い比較的近くの、今治「鈍川温泉」に通い、ツルツルした質感のアルカリ単純泉の肌触りの良さと源泉かけ流しの澄んだ湯舟が、いいなぁーと思っていたのであるが如何せん、その温泉は露天風呂とサウナが貧弱なので、室内の湯船だけでは時間を持て余してしまう。それに、街に近いので比較的混んでいる(和風入れ墨も毎回数人)のも、松山から1.5時間掛かる山の上の木乃香温泉に足を延ばした理由である。
以前も書いたが、今世間ではサウナブームらしいのだが、私の中では一度目は数年前に終わり、今回の2度目ももう終わった(飽きた)ので、取り上げる程の事でもないのであるが、これがもしかしたらあれか!?と思ったので、書き留めておくことにする。
この日は入浴時間90分ほどで、20分と10分の2度サウナ部屋(90℃)に入り、冷水シャワーで汗を流して(冷泉風呂には入らない)露天風呂横の広い木製デッキで、雲もまばらな秋晴れの下で甲羅干しをしていた。火照った肌に太陽の日差しと秋の涼やかな微風が心地よく、ついうとうととする程の気持ちよさだった。「何も足さない・何も引かない」昔のウイスキーの宣伝文句ではないが、何もいらないままずぅーとこのままで時間の経つのも忘れる心地よさ、これが「整う」というのだろうか。以前ネットで意味を調べた事もあったが、忘れてしまった。
まぁいいか、私の場合は高原の風の吹く秋晴れの空の下(或いは盛夏の満天の星空の下でもいい)意識も心理的負担も無にした状態で体から温冷感が無くなる、そんな感じだろうか。泉質は全く良くない(露天風呂は温泉でもなく真水を沸かしたお湯)けど、やっぱり、ここはいいなぁ。兵頭