数日前の朝、いつもの石手川のコースをロード自転車で走っていました。1時間のコースの半分を過ぎたころ、私は何を思ったか、いつもは減速している土手の下りのカーブでドロップハンドルの下側を持ったままペダルを踏みこみ加速して行ったのです。ここは、坂を下ってハンドルを左に切り、直後の小さな橋を右に90°廻り自動車侵入を規制する鉄のポールとポールの間を通り抜けるテクニカルコースなので、スキーのスラローム宜しく限界まで試したいけど、衝突・転倒・土手下の畑への落下が怖くて、いつもはドロップハンドルの上側を持ちブレーキでスピードをコントロールしながらそれでもなるたけスピードを殺さずに次の直線に繋げるような走り方をしていました。
この朝は体調が良かったのか、気持ちのブレーキが壊れていたのか、要はスピードオーバーで鉄のポールとポールの間に入ることができず、ポールとその横の道路の隙間から数メートル下の畑にジャンプしていました。直前でフルブレーキは掛けました(後で見たら道路との摩擦でタイヤと中のチューブに大きな穴が開く)がスピードは制御できず8mほど自転車ごと空中を飛んでいました。
ここまでは「アンラッキーな出来事」と「貴重な教訓」を得るものでしたが、ここからは私の日ごろの行いの良さを証明する幸運な事が待っていました。落ちた場所がほかほかの畑だったのです。下手なマットレスよりも心地よく、骨折や捻挫どころか擦過傷もない全くの無傷でした。転がった私の横で曲がったハンドルに取り付けたアイフォンからまだ音楽が鳴り続けていたのが、妙に映画っぽいワンシーン(作られたような)でした。 S・H
PS.この日記の9/21の分に「ニューヒーロー」として米大リーグのトレア・ターナーの事を書きましたが、かれがナショナルリーグの新人王の第二位となりました。第一位は開幕前から大本命だったドジャースのカイル・シーガーでこの二人ともポジションはショートです。メジャーのショートは抜群の守備力が要求されますが、やはりそれだけでは日米とも一流止まりで、超一流となるには攻撃力も併せ持つ必要があります。シーガーは長打力が特徴でターナーは走力が特徴のようです。ちなみに第三位は前田健太でした。